イスラエルとパレスチナ戦争の背景と原因ー№02

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イスラエルとパレスチナの戦争、
その背景と原因を読み解く―02
ハマスの台頭
パレスチナでは和平派の人物がリーダーとなるが2006年の議会選挙でイスラムの組織である「ハマス」に負けてしまい、選挙で勝ったハマスはガサ地区を独自に支配する様になり、その後、何度とも衝突を繰り返している。尚、ハマスとはガサ地区を中心にパレスチナの開放を訴えている武装組織である。
ガサ地区とはどんな場所?
ガザ地区は、イスラエル、エジプト、地中海に挟まれた全長41キロ、幅10キロの領土だ。約230万人が暮らし、世界で最も人口密度が高い地域の一つである。ガザ地区の上空と海岸線はイスラエルが掌握しており、人と物の行き来もイスラエルが検問所で制限している。同様にエジプトも、ガザ地区との国境で出入りを管理している。
国連によると、ガザ地区の住民の約8割が国際支援を頼りに生活している。日々の食料支援を必要とする人は、約100万人いるという。
ハマスは何故、この時期に攻撃? 2023年10月7日、ハマスがイスラエルへ大規模な攻撃を行い、イスラエルは報復作戦を開始、今も混乱が続いている。イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区で殺害されたパレスチナ人の数は今年、過去最多を記録している。それが、ハマスによる今回の派手なイスラエル攻撃の動機となった可能性がある。イスラエル人を多く人質にしたのは、イスラエルの刑務所に収容されているパレスチナ人約4500人の一部解放を求め、イスラエルに圧力をかけるのが目的である可能性が高い。今回の攻撃については、イスラエルの宿敵イランが仕組んだとの見方も出ているが、イランの国連大使は自分たちの関与を否定している。いずれにしてもイランとハマスは、イスラエルとサウジアラビアの歴史的な和平合意の機運が高まっている事に強く反発しているのである。
パレスチナ難民の置かれている状況 現在、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)支援対象者のパレスチナ難民は590万人おり現在も以下地域で暮らしている。
・パレスチナ自治区・ヨルダン・レバノン・シリア・アラブ共和国。
・殆どのパレスチナ難民の住居は難民キャンプです。周辺国に避難した難民の過半数が未だ無国籍で
 あると言われている。
・難民キャンプの住居は一時的なものとして造られた簡易的なものが殆どで、無理な建て増しと老朽
 化が目立っている事が懸念されています。
・避難先の国によっては、市民権を得られなかったり、働く事を制限されたりなど、 難民はあらゆ
 る規制を受けながら生活しており、また差別や貧困も彼らを苦しめている。
・ガザ地区には約200万人もの難民が住んでおり、1平方キロあたり6018人と人口密度が高く、これは
 東京都全体の6425人に匹敵し、さらに難民キャンプによってはこれよりも人口密度が大幅に高い場
 所がある。ガザ市内の人口密度は1平方キロあたり5万人、各地難民キャンプでは1平方キロあたり
 4万人と言われている。
・電気や上下水道などのインフラも不十分で、さらに、移動やアクセスに厳しい制限があり、塀や
 フェンスで囲まれた住まいの外観から「天井のない監獄」と呼ばれている。 尚、パレスチナ難
 民が十分な生活ができる様、様々な支援活動が行われています。
・主に支援を行っている団体は、下記の通り。
・国連機関 ・各国政府  ・民間団体
ハマスがイスラエルを奇襲したのは、世界がパレスチナを見放したから。 パレスチナのガザ地区を統治するハマスとイスラエルの間では、戦闘休止も模索されているものの、双方の合意には至ってはいない。ハマスは恒久停戦を求めているが、2024年2月8日現在、イスラエルはハマスの壊滅を目標とし、俄然ガザへの攻撃をやめようとはしない。
その背景と理由は次回、イスラエルとパレスチナ戦争の背景と原因ー03に続く。







 

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