『畦上圭子さん』の『私がハウスメーカーの住宅を嫌いな理由』Part-1

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私は様々な違うジャンルの方のエッセイが大好きなのですが、以前、と言っても大分前ですが『畦上圭子さん』と言う方の『私がハウスメーカーの住宅を嫌いな理由』と言う題でのエッセイを読んだ時に、私が常々、考えている事や考え方と似ており「我が意を得たり」、正に私も考えていた事なので、下記にそのエッセイを紹介したいと思います。

「あちらこちらに波風を立てる事になるが、手前勝手を書いても良いと言う事なので、日頃のうっ憤を述べる事にする。迷惑の火の粉を浴びる企業や人もいるだろうけれど、ごめんなさい」と言う前置きがあり始まります。

友達が住宅を建築すると言うので、その設計図なるものを見せてもらった。
平面図や立面図等の他仕上げ表と言うのがあった。
この表は屋根や外壁、天井や内壁、床や窓等にどういう建材を使うのかが一目でわかる表である。
それを見てギョッとしたのは内壁の殆どにビニールクロスが使われている事だった。
和室の壁までビニルクロスであった。
この友達は、何はともあれ今は気分が高揚しており旦那の給料と本人はスーパーのパートで資金をため、この先、何十年もの間、住宅ローンの返済に追われる事になる友達の家にケチをつけるのは気が引けるが完成後の光景を想像すると何故か我慢ならないものを感じた。
私は生来、ビニールとかプラスチックとか、化学から出てくるものは好きになれない。
そんな個人的な感情でモノを言ってもらっては困る、それを言い出せば、今の日本では、一軒も家は建たなくなる事を知っている?と言われるかも知れない。
ハウスメーカーの展示場を覗いたら、なるほど、化学建材のオンパレードであった。
床も壁も天井もビニールに包まれ、階段の手すりも、滑り止め、シャワー室のカーテン、巾木に廻り縁、窓はプラスチックサッシ、ルーバー、カーテンレール、シャッター、雨戸、雨樋、外壁サイディング、バルコニーに至るまで、化学建材づくしで在る。
設備機器に使われているものも多い。キッチン、洗面機器、照明器具のカバー、トイレの便座。表に出ていない所では、断熱材、防湿フィルム、給水管、排水管等々。数え上げたらきりがない。
ここまで化学建材に支配されると、今の家はゾンビに侵された「化学の館」としか言いようがない。文句言っていたら、はした金で家は建たないのかもしれないが、物事には、ホドと言うものがある。
加減と言うものがある。もう少し何とかならないの、と言いたくなる。
朝日新聞の日曜版に「地球・食材の旅」と言うのが連載されている。
今週はアジが特集されていた。学校給食に使われる冷凍アジフライはタイの漁村で加工されているそうで、日本型の注文は、均等の大きさ、形の要求に始まり、アジの小骨を刺抜きしたり、それでいて「日本人は目で食べる」から尻尾は残す様に、だとか、「日本の子供は魚臭さが嫌いだから、アジの匂いと味のしないアジフライを作って欲しい」とか、とてもうるさいのだそうだ。
この記事を読みながら、均質性や、無臭性など、今の住まいづくりと、どこか似ているように感じた。


参考サイト:
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